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2022-10-21
ステンレス製品の取り扱いと手入れに関する注意事項

【ステンレス製品の特性】
- 優れた耐食性: ステンレス鋼は乾燥した大気中で優れた耐食性を発揮します。その表面の酸化クロム薄膜(保護膜)は、空気中の酸素原子とステンレス中の金属鉄との直接的な反応を効果的に遮断し、これによって錆を防ぎます。ただし、その防錆・耐食性の程度は、ステンレスの種類によって異なります。
- 保護膜の損傷と錆の発生: 保護膜が破壊されると、ステンレス鋼は錆びる可能性があります。保護膜が損傷する原因には、機械的損傷(傷など)、化学的腐食(強酸/強アルカリ/塩類)、電気化学的腐食(ステンレス表面に粉塵や金属粒子が付着し、湿気の多い空気中で電気化学反応を引き起こす)があります。
【ステンレス製品の使用上の注意】
- 日常の清掃: 中性洗剤を薄めたものを、きれいな緑色または赤色のスポンジたわしやスポンジにつけ、ステンレスの木目(目)に沿って優しくこすり洗いし、水で洗い流した後、乾いた布で拭き取ってください。
- 機械的損傷(傷)の回避: ステンレスをまな板として使用したり、スチールウールやナイロンブラシ、研磨剤入りのクレンザーなどでシンクをこすり洗いしたりしないでください。
- 塩分との接触を避ける: 塩液は保護膜を破壊しやすいため、塩液がステンレスに2時間以上接触するのを避けてください。例として、海岸沿いの高湿度・高塩分環境への設置、塩漬けや石灰水溶液の保管、漬物/マヨネーズ/マスタードなどの塩分濃度の高い食品をステンレスに長時間接触させることなどが挙げられます。(このようなご要望がある場合は、特殊な溶接加工や特殊な材質のステンレスを使用してください。塩分に触れた場合は、できるだけ早く水で洗い流してください。)
- 不適切な洗剤の使用を避ける: 清掃には、酸性またはアルカリ性の洗剤(塩酸、硫酸、または壁の補修に使用するアルカリ水など)や、腐食性・揮発性の溶剤(塩素系漂白剤、鉱物性潤滑油、塗料希釈剤、ガソリンなど)を使用しないでください。
- 化学薬品の取り扱いに注意: ステンレスシンク内で化学薬品を調合したり、流したりしないでください。誤って流し込んだ場合は、すぐに水で洗い流してください。また、シンクの下に腐食性・揮発性の化学洗剤を置かないでください。
- 高汚染環境を避ける: 高汚染(酸性雨、粉塵など)の環境に放置することを避けてください。